クラシカル・クロスオーバーシンガー
インドと日本のダブルとして生まれ、幼い頃にはミュージカル「王様と私」のチュラロンコン王子役で、主演の松平健、紫吹淳らに絶賛された実力者。東邦音楽大学附属東邦中学〜高等学校で声楽を学び、在学中は、羽田空港国際線をはじめ、数々のユネスコ世界遺産トーチランコンサートでソロを歌い、その神々しい歌声に癒されるファンも多い。 昨年6月、パリ・マドレーヌ寺院での「ユネスコ世界遺産条約採択45周年記念・世界遺産トーチランコンサート」で、「Peace of mind」のソロを歌唱。フランスを代表する国立オーケストラや、各国のユネスコ大使、観衆より絶賛された。若手クラシカル・クロスオーバーシンガーとして、さらには、ポップスにおいても、バーブラ・ストライザンドのようなシンガーとして期待されている国際派シンガー。 現在、東邦音楽大学短期大学コンポージングアーティスト専攻で、作曲も本格的に学ぶこととなった。 |
ファーストアルバム
音楽家・ユネスコ平和芸術家の城之内ミサ氏を総合プロデューサーに迎え、松田聖子等のアレンジを手がけた作編曲家でジャズピアニストの信田かずお氏とのコラボレーションにより、多彩な音楽観を表現したデビューアルバム。たおやかで美しい歌声に乗せ、「愛」と「生きる」ことをメッセージとしたアルバムに仕上がった。 |
Rumeenaがまだ高校生の頃だったと思う。
ユネスコ公式ソングである『Peace of mind』の英語バージョンを歌ってくださったときのことを、今でも鮮明に覚えている。空港でのコンサートのため、人の往来の中での公開リハーサル中でのことだった。
「Wide and blue sky Eternal light〜」という歌い出しを聴いた瞬間、彼女の神々しい歌声は周りの景色を一瞬にして永遠に輝く果てしない青空の情景に変え、私も奏者達も、思わず演奏の手を止めてしまう程だった。そう、それはまるで、映画「ショーシャンクの空に」のワンシーンのようだった。
荒んだ刑務所の生活の中、とあることがきっかけで突然流れて来た美しい歌声に耳を傾ける囚人たち。「これが何の歌かは知らないが、豊かな歌声が我々の頭上に優しく響き渡った。美しい鳥が塀を飛び越えていくようだった。短い時間だったが皆が自由な気分を味わった」。
空を仰ぎ見ながら、彼らが希望の光を見た瞬間。確か、そんなシーンだった。
Rumeenaはインドと日本のダブルで、そのために子供の頃は辛いこともあったようだった。でも、その心の傷は人への優しさと生きる為の芯の強さへと導いた。きっとRumeenaの歌声は人々を分け隔てなく癒し、国境や文化、人種の壁を飛び越え、光り輝く鳥の翼のように自由に羽ばたいていくことだろう。
クラシカル・クロスオーバーシンガーとして世界中で活躍してほしいと願っている。